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休暇の家の旅行犬、インスタレーション (2003)
ギャラリー35、ベルリン

作品解説
旅行する人は誰でも旅行犬を連れている。旅行カバンの隅に入っていたり、外套のポケットにいたりと、旅行犬はどこにでも居場所を見つけることができる。旅行先では開放された気分になれる。日常生活に束縛されない場所で、人は自分自身を見つめ直すことができる。が、これが旅行犬の仕業であることを知る人はあまりいない…。

ギャラリー35での展覧会「休暇の家の旅行犬」は、この目に見えない旅行犬を「見て」もらうための場である。画廊には休暇の家のように、さまざまなところから来た人がしばらくとどまってはまた去ってゆく。画廊スペースには、壁に直接描かれたドローイングによって、旅行犬のいる休暇の家がシミュレーションされる。玄関口には洋服掛けがあり、窓際には花がかざってあり、来る人を歓迎する。テレビでは旅行犬についてのビデオを見ることができ、またテーブルに置いてあるポートフォリオには、旅行の写真やイラストに混じってこの休暇の家のゲストブックに書かれていたテキストを読むことができる。ゲストブックのテキストは休暇の家に泊まった旅行客によるもので、旅行犬に知り合ったいきさつが語られる。

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