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屋外用測量図/島、インスタレーション (1998)
ルンガウ(オーストリア)
山がちな風景の中でのインスタレーション、苔・ヒノキと白樺の小枝・白い正方形の筒を使用

作品解説
三種類の植物の生息する円形の島の中心を、正方形の断面の白い筒が円の直径に沿って貫く。この島(屋外用測量図/島)には二つの機能がある。

まず一つは立体額縁としての機能である。この筒を覗き込むと島の向こう側にあるモースハム城が、周囲の景色から切り離されて白い額縁に納まった絵のように見ることができる。

もう一つには架空の土地のモデルとして機能する。この島に三つの層を成して生息する三種の植物は、三種類の異なった自然環境ないし異なった高度のもとに生息するべきであり、島がある架空の生存圏を凝縮させた一種の模型であることを意味する。しかしこれはあくまでも見せかけのもので、一見して異なった気候を代表するかのように見えるこれらの植物は、実はこのインスタレーションの制作現場のすぐ近くから集められたものである。

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