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扉の向こう側に(そのとき2つの場所に・そこには2つの時間が)Beyond the Door 
2012年
04' 56'' 、カラー, ステレオ, 言語:日本語
コンセプト・編集・グラフィック:GUP-py
音楽:El Fulminador (アルバム「Organometaloide」より「Automatas del Terremoto」)


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作品解説

扉が開く。と、隙間からは扉の向こう側の空間が見える。扉の向こう側はほんのすぐ近くなのに、扉がなければそこに行きつくことのできない隠れた空間である。扉の向こうには、ひょっとすると素晴らしい世界が待ち受けているかもしれない。期待を裏切られるかもしれないし、ただ思った通りのものがあるのかもしれない。扉のこちら側にいる限り、扉の向こう側の空間では全てがありうる。いずれにせよ、扉を通り抜ければ、少なくともここではないどこかにはたどり着く。次の扉を通り抜ければ、日常の隙間から異次元へ転がりこむような体験が、できはしないだろうか。

本のページをめくる。内容に引き込まれるとページを繰る動作は機械的になり、紙というページの材質は気にならなくなる。が、時折、ふと手をとめて紙の色やテクスチャに見入ったり、本の重みや紙の手触りを感じたり、本とページを空間として体験したくなることがある。次のページへ進むことは、扉の向こう側に行くこととどこか似ている。今のこのページをめくるまでは、次のページを見ることができない。めくった瞬間はじめて、次の空間に入っていくことができる。ページをめくり続けていけば、どこにたどりつけるのだろう。


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